葬儀の作り物

コロナ禍なって3年が経ちました。
全国的に葬儀の規模が小さくなったと言われており、家族葬と呼ばれる形式の葬儀がとても増えているようです。

私が生まれ育った町は、現在人口が8,000人を割っており、いわゆるド田舎です。葬儀へ参加しなければならないという思いは、都市部よりかなり多く、コロナ禍以前は250〜300人の会葬者がザラにありましたが、現在は150人ぐらいが平均になり、ずいぶん少なくたったように感じます。

葬儀屋に勤めている私は、地域に住むいち住人でもあり、近所の方が亡くなれば、葬儀に使う道具の準備に駆り出されます。
葬儀当日の朝8時ごろから集会場に集まり、折り紙や竹を使い、龍・旗・四華花・墓地までの目印(何と呼ぶのかわかりません)などを作ります。
40歳代はわたし1人。50歳代でも3人。今後を考えると恐ろしくなってきてしまいます。

この道具作りも、もうやめてしまおうかとなった時期があったと聞きます。
主な作り手がが高齢になりましたし、日によっては平日の朝から仕事を休んで集まらなければなりません。
しかし、このような風習を続ける地域はほぼなくなってきたので、若い人たちからは(と、言っても50代)逆に出来る限り残していこうではないかという声が上がっています。無くしてしまえばそれで終わり。復活することはないでしょう。

縁起でもありませんが、前もって作り置きしておくのもひとつの案かもしれません。自ら作った龍などの作り物を自身の葬儀で使う。そんな日がいつかは来るのかもしれません。それはそれでいいかもなと思ってしまいましたがどうでしょう?

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